― 御社の事業内容を教えてください。

　歯科衛生士や医師、看護師などの国家資格保有者のネットワークを活かしたマーケティングやイベント企画、商品開発、歯科医院の人材育成などを手掛けています。

　中でも歯科医院の人材育成分野では、チームで学べる訪問型院内人材育成コンサルティングを業界でいち早く事業化しました。私自身が歯科衛生士であり、チーム医療や個々のスキルアップを図るための育成ノウハウを医療機関に広く提供していきます。

　当社は国内の歯科医療スタッフ分野における人材育成のパイオニア的存在であり、スタッフ向けコンサルティングで日本トップクラスの実績があります。

― それを実現してきた御社の強みや特徴を教えてください。

　歯科医院など医療機関向けの人材育成コンサルティングは個人が行う場合が多く、チームマネジメントを軸にしたノウハウに落とし込むのが難しい場合があります。

　その点、歯科衛生士の育成に長けた複数の女性スタッフを有する当社は、チームや組織での人材マネジメントを提供できる豊富なノウハウを有しています。業界のパイオニアとして20年以上にわたって現場で蓄積してきた経験値をコンサルティングの中身として落とし込み、あらゆるケースに対応できる引き出しがあるのです。

　そこには、チーム一丸となって取り組む組織としての素晴らしさを教えるノウハウがあります。自分が頑張ることで周りの人をサポートし、同時に周囲に自分は助けられているという関係性を大事に、当社も組織として成長してきました。この考え方を医療機関へのコンサルティングとして活かして体系化したものを人材育成の土台にしています。

― 医療機関における人材育成コンサルティングのニーズは増えているのですか。

　もうマニュアルだけで院内が適切に回る時代ではありません。今は院内のマネジメントも多様化し、以前のようにスタッフ間が以心伝心で意思共有できることは少ないのです。

　また院長の多くは歯科大学で人材マネジメントや集客のノウハウなど教わることなく、いきなりクリニックの経営者となります。必然的にマネジメントやマーケティングの手法は外部のコンサルタントがかかわる必要があると言えます。

　当社の人材育成における基本姿勢は、決してあきらめないことです。スタッフが思うように育たないのは当たり前のこと。肝心なのはその要因をとことん追求し、本質を見極める努力をしていくことです。もう咲かないかも、と思った花も決してあきらめません。土を肥やして水を与え続けていくと、数年後に開花することもある。それが人材育成だと私たちは考えていますね。