― そうした中で、御社が支持される理由はどこにあるとお考えですか?
一つは技術的な優位性。もう一つはコンサルティング力だと思います。今、デジタルマーケティングのデータ解析ツールとして、最も普及しているのが「Adobe Marketing Cloud」。これは集められるデータが豊富で、機能的に非常にすぐれたツールですが、使いこなすのが難しいツールでもあります。企業のシステム担当者レベルで理解し、使いこなすのはほぼ不可能で、専門的な知識と経験が必須です。その点が弊社の優位性で、私は新卒で入社した会社からずっと、データ解析業務でキャリアを重ね、Adobeに在籍していた時期もあります。社員には、当時一緒に仕事をしていたエンジニアもおり、あらゆるソリューションがインプットされた、日本では珍しい「生き字引的」な人材が揃う。技術だけでなく経験も豊富で、あらかじめサービス内容を決めるのではなく、クライアントの要件を伺って、どんな条件下でも最適な改善提案ができるように、臨機応変に立ちまわれる柔軟さを持っているのも評価される理由だと思います。
― もう一つのコンサルティングについてはどうでしょうか。
我々と同じレベルの解析を行なえる企業もあるかもしれません。ですが、ほとんどの場合はデータ解析するだけで終わってしまい、それをアクションにつなげる提案ができていないと思います。データは活用してこそ意味があるもの。解析を終えたら、必ず何かしらのアクションにつなげるような提案を行なっていて、これも優位性の一つだと思います。
― なぜ御社ではそうした提案が可能なのですか?
これは私の経験によるところが大きいのですが、データ解析の仕事を始めた当初から、コンサルティング的な視点でアクション提案を行なってきました。きっちり解析したデータをもとに抽出するプランは、精度が高い。繰り返しながら自分なりに自信を深めていたので、起業するときも、ただの解析屋ではなく、データをもとにした的確なコンサルティングで、クライアントに新しい価値を提案することを徹底してきました。この考えは社員全員と共有しています。
― 経営理念の「Making the Complex Simple」も特徴的だと感じました。
訳すと「複雑なものを簡単に」。これは「どうして大学の教授は、もっとわかりやすく伝えようとしないのか」と、学生の頃から抱いていた疑問が根底にあります。専門知識があれば、難しいことを難しく話すのは簡単でしょう。でも相手に伝わらなければ意味がありません。前述した「Adobe Marketing Cloud」はとても複雑なシステムで、専門用語で話してもほとんどの人は理解できないものです。となると、企業の中に入って使えるように指導するにも、解析結果を伝えるにも、大切なのは「わかりやすさ」。これが我々のビジネスの生命線であり、説明はとにかくわかりやすく、が前提です。私自身の仕事の流儀であり、会社として絶対に忘れてはいけないことだと思ったため、経営理念としました。
プロフィール
- お名前原田 憲悟
- お名前(ふりがな)はらだ けんご
- 出身鹿児島県
- 身長179cm
- 血液型A型
- 平均睡眠時間5時間
- 平均起床時間7時
- 座右の銘一念岩をも通す
- 好きな言葉汝自身を知れ
- 出身校横浜国立大学