― 具体的な顧客事例をいくつか教えてください。
一つは広告代理店の事例で、デジタル化の進んでいない会社でしたが、担当者から「これからの時代はデジタルが苦手なんて通用しない。部署全体の底上げをしてほしい」と依頼を受けました。人数は約20名、週一回2時間のプログラムで、期間は3か月。最初は言葉の意味さえわからない状態でしたが、会社の方針ということもあって意欲的に取り組んでいただきました。もちろん、3か月で専門的なデータ解析ができるわけではありませんが、システムの大まかな仕組み、データの読み方は理解できます。すると、もともとは紙の広告営業を通じてコンサルティング的な思考が身についている人たちなので、経験にデジタルデータを加え、自分なりの言葉で提案できるようになりました。結果、デジタル領域の案件が増えたそうです。
― システム導入のお手伝いもされるのですよね。
解析ツールの導入は、要件定義や細かな設計を含め、一つのサイトでも2、3か月はかかります。以前、多くのグループ会社を抱える大企業から「全部のサイトに導入したい」という相談がありましたが、普通なら数年かかってしまいます。でも、そこは経験のなせる技。要件をできる限りシンプルにして、スピード優先でまず導入を目指し、4か月で完了させたこともありました。これは、他の会社ではなかなか難しいと思います。
― 今後のビジョンをお聞かせください。
創業から4年、前だけを見てがむしゃらに突っ走って来ましたが、ここに来て、将来を計画的に考えるようになりました。まず、4年後をめどにIPOを実現したい。そのための整備に着手したところですが、人材採用も積極的に行なっていきたいと思います。非常に専門性の高い領域ですが、未経験で入社して、今は第一線で活躍している人も。この世界で経験が長く、日本でも有数の知識、技術を持ったスペシャリストが現場で教育する体制があるので、興味のある人、チャレンジ精神旺盛な人を採用したいですね。また出身地の鹿児島に支店を開設していますが、これはオフショアで東京の解析、コンサル業務を支援する部隊。鹿児島に貢献したいという思いがあり、現地での採用も考えています。
― 業態的に、海外での展開もお考えかと思います。
この分野の最先端はアメリカ。それは間違いありませんが、日本の技術力もひけをとらないことを証明したい。これはIPO後になると思いますが、ゆくゆくはアメリカに拠点を持ったビジネス展開も考えています。他にこれから力を入れていきたいのは、海外で評価されているものの、日本にはまだ知られていないツールの紹介です。既にデンマークの会社と代理店契約を結び、あるツールの扱いを始めていて、カテゴリーでNo1をとれるものを今後も扱っていきたい。またビッグデータの解析、レポート作成までできる自社開発ツールの構想もあり、この先の4年が、世界に向けて羽ばたく力を得るために、大切な時期になっていくはずです。
■ 原田 憲悟 (はらだ けんご)
1979年、鹿児島県生まれ。横浜国立大学教育学部卒。Ask Jeeves、トランスコスモス、アイレップ、Omniture、Adobe、Marin Softwareを経て、2012年12月にエクスチュア株式会社を設立。ずっとデータ解析の分野でキャリアを積んだ、日本では数少ないスペシャリスト。解析ツール「Adobe Cloud Marketing」の活用には絶対の自信を持ち、大企業、官公庁などがクライアントに名を連ねている。
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プロフィール
- お名前原田 憲悟
- お名前(ふりがな)はらだ けんご
- 出身鹿児島県
- 身長179cm
- 血液型A型
- 平均睡眠時間5時間
- 平均起床時間7時
- 座右の銘一念岩をも通す
- 好きな言葉汝自身を知れ
- 出身校横浜国立大学