― 現在のビジネスモデルを機能させるには、優秀なスタッフが必要ですね。

　おっしゃる通りです。ぼくは銀行でキャリアを積み、証券に関しても仲介の経験はありました。欠けていたのは保険と不動産。まず、この分野でのキャリアがあり、「ワンストップで情報提供する」という、ぼくの志に共感してくれるFPを迎えながら、少しずつ体制を整えていきました。

― 今後のビジョンをお聞かせください。

　日本において、情報提供、資産運用のコンサルティングフィーで自立しているFPの会社は現状として多くありません。業界として確立するには、自分たちだけでなく、賛同し、切磋琢磨できる同志的な存在を増やす必要があります。それには、当社が上場して認知度を高めるのも１つの手。ぼくは32歳ですが、40歳までに、つまり8年以内には上場を目指すとスタッフには話しています。そして業界の存在感を高め、公平中立なコンサルティングで、お客様にも金融機関にもメリットのある、ビジネスの輪を広げていきたいですね。

― ライフプランの構築や資産運用が重要であることを認識している読者もいると思います。最後に、アドバイスをいただけませんか。

　資産運用は一部の富裕層のものではなく、すべての人がよりよい将来を生きるために必要なものです。会社にぶらさがるのではなく、会社と共存するためにも、金融、資産運用について理解を深める必要があります。また、当社のお客様としても個人のビジネスマンが多いように、少しずつですが日本におけるお金に対する意識も変わってきています。敷居が高いと感じないで、できるだけ早い段階で相談することをおすすめしたいですね。結婚や出産は、人生の土台が固まる時期でもあるので、そこが１つのポイントではないでしょうか。