― O-PLUXの支援実績を教えてください。
システムを導入した結果、不正発生率が40~60%削減できたというEC事業者の例があります。またO-PLUXの導入によって、初回取引のユーザーにも多彩な決裁方法を提供できるようになり、売上のアップにつながった例も数多くいただいています。
つまりリスクヘッジをしながら新規顧客の開拓につながるわけで、それ自体がO-PLUX導入のメリットということになります。
もちろん、お客様ごとに扱う商品や価格帯も異なりますから、不正や不払いの発生の仕方もそれぞれ違います。当社ではお客様の販売方法なども含めてヒアリングを行い、O-PLUXの数百の基礎的なルールの中から利用企業に最も適した組み合わせを提案して仕組みを構築していくのです。
加えて不正検知のシステムを単純に提供するのではなく、運用方法も含めた効果的なソリューションを提案しながら、業績向上につながるサービスを実現していきます。
― 今後、O-PLUXをどのように展開されるのでしょうか。
O-PLUXは通販業界向けのサービスとして構築してきましたが、一方で他の業界や事業者にも応用できるシステムです。最近では、金融機関や不動産業界にも不正検知のニーズが広がっています。
また日本のみならず、アジアを中心にした海外サービスとしての提供も検討しているところです。今後のアジア圏のEC市場は爆発的に拡大することが予想されておりますが、それに伴い不正リスクも拡大していくと考えており、不正検知システムは不可欠と言えます。
さらに有望なのは、O-PLUXを不正検知以外の仕組みとして新たに確立させていくことでしょう。詳細はまだ語れませんが、O-PLUXは基本的に1つのデータを投げ込むと、高速で統計の検証モデルを回して計算結果を返すシステムです。その特性を使い別の分野へ展開することを考えています。
― 御社の今後のビジョンを教えてください。
今後も統計解析技術を活用しビッグデータをビジネスに繋げることに携わっていたいと思います。O-PLUXの取引件数は対前月比で5~10%ずつアップしており順調な広がりを見せています。今後も認知を広げながらより多くの企業に導入を図っていきたいと思います。
私たちには、ちょっとだけ未来の判断材料を提供したいという思いが常にあります。これまで培った技術や仕組みを使ってお客様たちの企業の成長を後押ししていきたい。それが社会への貢献につながり、同時に多くのユーザーの役に立つものと考えています。
■ 岩井 裕之 (いわい ひろゆき)
1971年、東京都生まれ。大学卒業後、CD・DVDの商社に勤め、その後オンライン決済関連会社に転職。「いつかは起業したい」と考えていた中で、ビジネススクールで知り合った友人に背中を押され、2011年1月にかっこ株式会社を設立し代表取締役に就任した。通販事業者の決済を始め様々な不正対策のコンサルティングを事業としてスタートしたものの苦戦。しかし同事業で培ったノウハウを活かし、2012年6月に国内で初めての不正検知システム「O-PLUX 」をリリースして注目を集める。決済におけるリスクヘッジの仕組みとして、通販・EC業界の企業を中心に導入が進んでいる。
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プロフィール
- お名前岩井 裕之
- お名前(ふりがな)いわい ひろゆき
- 出身東京都