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ニッポンの社長 > インタビュー > 世の中に独自の価値を提供する社長 > 歯科デザイン研究所(有限会社コトリ) 所長 田中 宏典

― 「想い」とは、具体的にどういうものなのでしょうか。

 「想い」とは、歯科医師自身の「気づき」・「理念」・「ビジョン」について考え、まとめることです。

 気づきとは、歯科医を目指した理由や開院した理由など、今の自分になるきっかけのこと、つまり「過去」の体験です。また、理念とは何のために医院を開院したのか?開院して何がしたいのか?など、現状における疑問や問題点の改善など「現在」の行動にいたる理由です。さらに、ビジョンとは、医院をどんな医院にしていきたいのか?など「未来」への展望です。

「想い」の具体的な例としては、「子どもの時の矯正治療の経験から歯の噛み合わせによる発育の重要性を感じ、子どもの噛み合わせを中心にした医院をつくり、発育が良く健康な子どもの笑顔でいっぱいの国にしたい。」などです。

― なぜデザイン案を提案する前に「想い」まとめてもらうのでしょうか。

 歯科医師の「想い」を顕在化し、カタチにして歯科医院を設計することで、医院と患者をマッチングさせることが重要だからです。例えば子どもを連れた親御さん向けの歯科医院なら、子どもと親御さんの両方の目線で考えます。キッズスペースを設けることはもちろんですが、例えば治療中に子どもや親御さんが不安や心配にならないように子ども専用の診療台の前に親御さん専用の椅子を配置したり、逆に親御さんの治療はキッズスペースの横に専用診療台として配置したりと細かい工夫をいたします。そして、この部分を医院の強みとしてHPやチラシ等で新規患者さんに訴求いたします。その強みに引かれて医院を訪れた子どもやその親御さんの満足度をあげることにより、リピーター率を上げる。そして定期的もしくは継続的に来院してもらい、患者から信頼される「かかりつけ医=医院のファン」になっていく。つまり医院にマッチした患者さんを集めることなので、その医院のファンになってもらいやすいと言うわけです。

― 御社に歯科医院づくりを依頼した場合、どのような手順で進めていくのでしょうか。

 まずは、この「想い」を歯科医師にまとめていただきます。そのために、当社では「歯科医院マップ」というものをお渡ししています。歯科医院マップとは、どのような歯科医院づくりを行いたいかを明確にするための地図のようなもの。質問に応えてもらうかたちで、「想い」を文章にして顕在化させるためのものです。

 次に、「想い」に根付く医院のコンセプトを決定。これをもとに同時進行で設計・HP制作・ロゴマークや看板のデザインを行います。その後、建設工事を行いながら、医院アピールのために仮のHPを公開。工事中の現場にも医院アピールのために開院日と医院のURLを記載した看板を設置。また、チラシを制作するなどして、開院前から見込み患者に向けてのPRを行います。そして、建設工事が完了すると同時に、看板が完成。正式なホームページを公開して開院となります。

著名経営者

  • シダックス株式会社

    志太 勤
  • 株式会社スタジオジブリ

    鈴木 敏夫
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿

プロフィール

  • お名前田中 宏典
  • お名前(ふりがな)たなか ひろのり
  • 出身愛知県
  • 身長181cm
  • 体重74kg
  • 血液型A型
  • 平均睡眠時間6時間
  • 平均起床時間7時
  • 趣味バイク
  • 座右の銘想いを込めれば愛は育つ
  • 好きな言葉面倒だ!を無くせば幸せになれる
  • 好きなスポーツmotoGP
  • 乗っている車BMW F800S