― そもそも、どういったきっかけで副業に着目したのでしょう。
自身の苦しい時期を支えてくれたのが副業だったからです。もともと会社員時代から副業で収入アップを図っており、27歳のときに副業収入が会社員としての給与を上回ったので退職を決意。さまざまな案件の紹介業のような形で事業を始めました。
ところが、独立した途端にその事業の風向きが悪くなり、朝の7時から11時までビルの清掃バイト行い、午後から本業に取りかかるという生活を3年間続ける羽目に。その後、一旦は本業が軌道に乗ったため、渋谷のタワーマンションに住むなど華やかな生活を送りました。
しかし、それも束の間で、再び事業がうまくいかなくなり、長男が生まれたばかりの時期に、よりによって妻の誕生日に「家賃が支払えない」と伝え、逃げるようにマンションを引き払うという経験もしました。ありがたいことに現在は事業が順調なのでそういったことはないですが、経済的にも精神的にも非常に苦しいときには、数千円でも数万円でもつくれるものはないかと必死に副業を探して、どうにか家賃や生活費を工面していたんです。だからこそ、何かにチャレンジしている人や、より良い生活の実現を目指している人を支えたいという想いから、副業紹介サービスを始めたのです。
― どのような将来像を描いているのかを聞かせてください。
さまざまなチャレンジを行う人たちのセーフティーネットのような存在を目指しています。人生はチャレンジしていると、調子が良いときがあれば悪いときもあります。安心して取り組める副業を提供することで、調子が悪いときに支えになりたい。この「副業コミュニティ」の拡大を通じて、不適切な業者を撲滅し、副業自体に対する安心感を世の中に醸成していくことも目標としています。
具体的な経営目標としては、2023年7月までに100FCを目指しています。現在、募集を始めて3カ月で、18FCとなっており、月に6FCぐらい増えている状況です。このペースを維持すれば2023年7月でちょうど100になる計算です。1FCあたりのユーザーを年間累計1,000名と想定すると、全体では累計で年間10万名が利用することになります。
遠大な目標にも聞こえるかもしれませんが、市場規模を踏まえると、達成できる可能性は十二分にあると考えています。ランサーズが2021年11月に公表した「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」という調査によると、常時雇用されながら副業としてフリーランスの仕事をこなしている人が425万人。フリーランス全体では1,577万人という巨大な市場になっています。コロナ禍で急激に増加しており、今後も市場は拡大していくと思われます。
そうしたなか、ユーザーと案件元企業、運営(FC)の三者がしっかり利益を享受できる形で事業を成長させ、副業のインフラとして「副業コミュニティ」の存在感を高めていきたい。想いを同じくする仲間を得ながら、「副業を通じて社会全体を豊かにする」という目標を実現すべく、引き続き邁進していきます。
■ 保科 拓也 (ほしな たくや)
1982年、長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。新卒で都銀に入行し、その後ベンチャー系人材企業の立ち上げに携わり、27歳のときに営業代行業で独立。現在、株式会社eito.ctほか1社の代表取締役を務める。東京都渋谷区で妻と小学3年生の長男と小学1年生の長女と4人暮らし。座右の銘は「有難う、の反対は、当たり前」。
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プロフィール
- お名前保科 拓也
- お名前(ふりがな)ほしな たくや
- 出身長野県
- 趣味家族旅行
- おススメ本『アドベンチャー・ライフ』高橋 歩(著)
- 家族妻、子ども2人
- 好きな食べ物ゆきかげの濃厚鶏白湯ラーメン
- 休日の過ごし方神田大衆酒場ダブルプレーで飲む
- オススメの飲食店青山のワインアンドグリルタクト
- 自分だけの隠れ家六本木のピアノバーマイスコッチ
- 好きなお酒の銘柄アベノワイン厳選の泡・白・赤
- 出身校長野県伊那北高校→慶應義塾大学