※下記は経営者通信2号(2009年7月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。 なお、この記事はインタビュー形式ではなく、取材レポート形式です。
■2ヶ月目■ 「正しい人をプロジェクトリーダーに選ぶ」
プロジェクト2ヶ月目、島森氏は現場で起きている問題、社員の考えなどを包み隠さず社長に報告した。そして「早急に原価管理のルールを確立し、主力製品の値上げが必要です」と提案した。また、島森氏はインタビューを通じて、社員一人ひとりの詳細な人材評価レポートも作成していた。そして、そのインタビューで浮かび上がってきた優秀な社員を、プロジェクトリーダーに抜擢するとも同時に伝えた。
その提案に対して、社長に何の異論もなかった。もともと社長自身、島森氏が指摘した問題にはうすうす気づいていた。島森氏は、社長の「何となく気づいていたこと」を客観的に分析し、問題解決の実行プランにまで落とし込んだ。この時、社長の考える戦略と、現場社員の考える戦略は一致した。
<GPの変革メモ>
・プロジェクトの成否はリーダーで決まる。プロジェクトリーダーを選ぶポイントは3つある。
①現場で起こっていることを正しく認識している人
②人の意見を引き出すことができ、かつリーダーシップのある人
③今後の成長を期待したい人
・正しい会社組織ならば、社長と現場社員の考える戦略は一致する。
■3~6ヶ月目■ 「変革派と保守派の対立を越え、プロジェクトを前進させる」
3ヶ月目、プロジェクトが4つのテーマで発足し、現場社員が中心となってプロジェクト進めていった。
すると、だんだんプロジェクトメンバーは2つに分裂し、対立し始めた。変革を推進する「変革派」と、変革についていけない「保守派」。
前者は若手の現場社員、後者は古参の経営幹部が主だ。保守派からは変革をつぶすような動きも見え始めた。
そこで、島森氏は変革の火を絶やさぬよう、会議に発言のセーフティネットを張った。具体的には、会議で出てくる意見を島森氏が客観的に評価するようにした。つまり、発言主の肩書きではなく、発言内容が会議で重視されるようにしたのだ。その結果、変革を推進する人は評価され、変革に反対する者たちは自然とプロジェクトから去っていった。
ここまでくれば変革の8割は終わったようなものだ。変革を志すメンバーが集まり、為すべきことが明確ならば、プロジェクトはもはや成功したも同然だからだ。プロジェクトメンバーは自らコミュニケーションを取り合い、次々に高い成果を出していった。
<GPの変革メモ>
・社員のやる気に火が付く段階は3つある。
①島森氏のインタビューを通じて、社員一人ひとりのやる気に火が付く。
②プロジェクト内のコミュニケーション量が増加するにつれて、社員一人のやる気の火が
ほかの社員にも伝播する。
③プロジェクト間で進捗を競い合うことで、全プロジェクトに火が付く。
プロフィール
- お名前島森 俊央
- お名前(ふりがな)しまもり としひさ
- 出身静岡県
- 血液型B型
- 平均睡眠時間7時間
- 平均起床時間5時
- 趣味テニスを週一回やっています
- おススメ本「最高のリーダー・マネジャーが 考えているたった一つのこと」
- 購読雑誌「致知」
- 家族妻・娘
- 尊敬する歴史上の人物諸葛 孔明
- 好きな食べ物お寿司 (死ぬ前にも食べたい)
- 好きなスポーツラグビー・テニス
- 好きなミュージシャンビリー・ジョエル
- もし生まれ変わったら?戦国時代を生きてみたい
- 過去に戻れるならいつ?もう過去には戻りたくない
- 休日の過ごし方娘と遊ぶ
- オススメの飲食店白沁(仙台にあるお寿司屋さん)
- 自分だけの隠れ家家の近くのジョナサン
- 好きなお酒の銘柄グレンモーレンジ10年
- 好きな漢字一文字成
- 飼ってるペットかえる