― 求める人材像を教えてください。

　私自身、SEとして35年以上現場で働いてきました。たくさんの人と出会い、仕事ぶりを見てきましたが、一緒に仕事をしたなかで、「優秀だな」と思えるSEには一つの共通点があります。それは「素直さ」。自分の技術に自信を持つことは大切だし、思うところがあれば包み隠さず話すべきです。でも全体の方針が定まったら、自分のすべきことに集中する。わからないことがあれば正直に話し、うれしいことがあったら心の底からよろこぶ。柔軟で素直な心の持ち主は、テクニカルスキルであれヒューマンスキルであれ、乾いた砂が水を吸収するように、いろんな経験を自分のキャリアの糧にできます。特に数理システムはレアな分野であり、募集をしても経験者を採用できることはほぼありません。入社後、まっさらな気持ちで受け入れられる素直さを重視したいですね。もちろん、数理システムの経験がなくても、先輩と一緒にOJTでスキルを身につけられるし、場合によっては私が講師となって、プロジェクトにアサインする前に講習することもあります。

― 今後のビジョンをお聞かせください。

「金融システム特化型のSE集団」という看板はこれからも堅持します。金融汎用システムの基盤系、アプリ系を網羅しながら、強みである数理システムを中心に拡充していきたいと思います。それ以外に、若手のエンジニアを増やすという狙いも込めて、金融のオープン系、ウエブ系の領域にも注力していきます。また長期的には、100年を超えて1000年続くような「ミレニアムカンパニー」になりたい。社名に「未来」を冠したのは、人間社会がある限り、そこに欠かせない存在であり続けたいという思いがあるからです」