― 家づくりへの思いと合わせ、御社の成長の要因となったものは何でしょうか。
私たちの理念や考えをお客様に伝えていく中で非常に重要な位置を占めてきたのが、人材の力です。私たちが大切にしてきたものは、家づくりに対する思いであり、同時に社員の成長です。働く彼らが日々大きく成長するために会社があると言ってもいいほどです。
もちろん、事業においてお客様が大事であることは言うまでもありません。お客様を幸せにするには社員自身の成長が不可欠です。社員たちの良い考え方がお客様に喜びを与え、成果につながってこそ、みんなが幸せになると考えています。
私たちにとっての家づくりとは、お客様の暮らしを幸せにするために行うものであり、お客様の人生そのものに関わっていくことです。だからこそ必然的に、お客様に向き合う社員の成長や、その過程で手にしていく人間力が重要になっていくわけです。
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社員の成長を促すための仕組みは何がありますか。
入社前に当社の家づくりについての考え方を共有するための機会を設けます。入社後に社内でロールプレイングを重ねた後、できるだけ早くお客様と話をする場を設けていきます。ロープレで積み重ねた通りに家づくりの考え方が分かれば、入社して1週間で受注を挙げることも難しくありません。過去には入社して最初のひと月で5~6棟を販売した新人社員の例もありますね。
気合や根性でお客様は納得しません。そこでは、トークの技術や個人の知識というよりも、当社の家づくりに対する考え方をお客様にしっかりと伝えることが成果につながります。思いを社員が共有し、お客様に誠実に伝えることで、確かな成果に結びつけることができます。
― 御社がお客様に伝えたい家づくりへの思いとはどのようなものなのですか。
私たちは、家を建てることによって家族が笑顔で仲良く暮らすことが一番大事だということを徹底しています。無理して高い家を買う、豪華な家を建てて不幸になるということは絶対にしてもらいたくないのです。
たとえば他の住宅販売会社の多くは、「どんな家が欲しい?」「間取りは?」といった話から入ります。それに対して私たちが聞くのは、「どんな家族を作りたい?」「どんな生活を送りたい?」という問いかけです。家についての話は一切せずに、なぜ家を建てたいのか、自分の家を持ちたいのか、お客様の思いを整理してあげることから始めるのです。
家族の収支を共に考え、ライフプランを提案し、資金面や環境面、子育てなどの計画を一緒に考えていくことで、整理すべき問題もおのずと明らかになります。
プロフィール
- お名前秋葉 幸男
- お名前(ふりがな)あきば さちお