― たとえばどのようなサービスですか。
ホステルが集客したい顧客層を絞ってターゲティングを行っていくこと、そしてホステルのカラーをアピールして、独自性を打ち出すことが必要です。
これまでは、欧米やアジアといった国や人種に合わせて差別化を図ることを重視している施設も多かったですが、アジアの比重が高まり、旅慣れしてきた訪日客に対して、これからは家族なのか、カップルなのか、友達同士のグループなのか、またはひとりの旅行者に照準を合わせるのか、どの様な旅のスタイルなのかといった顧客ターゲットに重きを置いた価値を、ホステルのなかにつくることが大切です。
― そのために、もっとも重要なことはなんでしょう。
スタッフの「人材教育」に尽きます。ホステル運営の成否は、現場に立つ人材の良し悪しが鍵を握ります。そこで重要なのが、少ない人数で現場を仕切れる、本当のプロフェッショナルを育てることだと私は考えています。なかでも、現場のマネージャーを育てる教育を重視。マニュアルに頼らず現場主義を貫き、人間としての魅力を備えていくことが不可欠です。自分で考え、チームを活性化し、職場を変えるために果敢にチャレンジできるマネージャーを育成したいのです。
人材によって、ホステルの雰囲気は確実に変わります。それは顧客に敏感に伝わり、価格以上の価値を感じてもらえることで必ずリピーターになってくれます。その積み重ねが、独自の魅力をもつホステルをつくることにつながっていきます。
― それが実現できた事例について教えてください。
たとえば、徹底的にムダを省いた独自のオペレーション手法によって、営業利益率が年平均約53%と業界水準を圧倒的に上回る数字をはじき出したホステルや、運営開始3ヵ月目で稼働90%を達成したホステルもあります。また企画から携わることによって、競争が激しく見込みは厳しいとされていたホステルに、エリアで集客上位に躍り出る実績を残すことができた例など、確かな成果を導いている施設がほとんどです。
やはり秘訣は、人材教育の徹底です。独自の教育によって、能力をフルに発揮できる意識づけや現場で即断できる力が備わり、高い収益性を実現する施設運営が可能になります。また、少数精鋭の布陣にすることで効果を最大化させ、収益をつねに黒字化していける土台を築くことにつながるのです。
プロフィール
- お名前細井 保裕
- お名前(ふりがな)ほそい やすひろ
- 趣味スポーツ、旅行、読書
- 座右の銘思考は現実化する
- 尊敬する人中谷 彰宏
- 尊敬する経営者スティーブ・ジョブス
- 好きな言葉成長
- 好きなスポーツサーフィン、スノーボード、格闘技
- 好きな映画アメコミ ヒーロー物
- もし生まれ変わったら?もう一度自分
- 過去に戻れるならいつ?戻る必要なし