― どのように会社を変えていったのですか。
基本的な柱となる考えは、大きく3つでした。まずは、自分の会社のサービスとしての強みがどこにあるのかを見極めること。ライバルである強い会社と競っても優位性を発揮できるような、自社の強みを際立たせたのです。
当社の場合、それは職人たちの技術力でした。「職人専門店」と銘打ち、職人としての専門性を打ち出していくことに力を注いだのです。
次に行ったのが、会計の強化です。商売はシンプルに考えれば、10入ったお金を8で賄えば、2割は必ず残ります。そこで社員1人ひとりに経営者の意識を持ってもらい、徹底的に無駄を省いて黒字を捻出しました。この効率化の仕組みを元に繁盛親方・業務効率化ソフトを自社開発し、今も多くの会社から支持をいただいています。
そしてもう一つが、社長自身の意識改革です。会社が健全になっても、経営者の意識が変わらなければ元の木阿弥になってしまいます。今も当社のコンサルタントが最も重視するのが、この部分なんですよ。
― どのように社長の意識改革を図るのですか。
通常のコンサルティングは知識をベースに経営指導を行うことが多いですが、当社が行う手法は違います。理論や理屈ではなく、感情や気持ちの部分を重視した接し方。コンサルタントの「人」の部分を前面に押し出して、言葉ではなく、非言語の部分で相手の心をつかむコンサルティングなのです。
ですから、コンサルタントはひとりの「人」として社長に接し、心の成熟を促しながら、経営者がもつべき素養や意識を備えてもらうべく密接に関わっていきます。
時には厳しい言葉をかけられることもありますが、その半面、常に本質的な心のぶつかり合いが根底にありますから、得られる手応えも大きいんですよ。
― 青木社長自身が培ってきた経験が生かされているわけですね。
私が培ったコンサルティングの中身は、座学で知識を詰め込んだようなものではなく、現場での経験と実践を通して積み重ねた独自のノウハウと言えるんです。
また私は、多くの転職や仕事の経験を経て、人には志向性があることを知りました。つまり、人には向き、不向きがあるということです。
自分の場合、恵まれた家庭に育って優秀な大学にいったようなエリートではありません。だからそういう人には合わない(笑)。私を必要としてくれているのは、エリートとは逆の家庭環境で育ち、逆風下に常に置かれて苦しんできたような人たちなんですね。
だからこそ自分は、そうした人たちが多く集まる、建築業界に特化したコンサルティングで世の中に貢献しようと思いました。
業界にありがちな「どんぶり経営」を変えて、経営改善を図る。一つひとつの会社が変われば、必ず業界は変わっていきます。1業界に特化するからこそできる精度の高いコンサルティングで、建築業界を魅力的にしていくことを決めたのです。
プロフィール
- お名前青木 忠史
- お名前(ふりがな)あおき ただし
- 出身愛知県
- 身長177cm
- 体重73kg
- 血液型AB型
- 平均睡眠時間6時間
- 平均起床時間6時
- 趣味仕事
- おススメ本どんな時でも道は開ける
- 家族多数
- 座右の銘コンサルタントに不況無し
- 尊敬する人父と母と兄
- 尊敬する経営者enジャパン 越智通勝会長
- 尊敬する歴史上の人物三井高利、お釈迦様
- 好きな漢字一文字愛
- 出身校愛知県立瑞陵高等学校