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アウトドアクラブハウス 代表・主宰 山崎 仁彰

アウトドアの知恵と実践が子どもたちの「生きる力」を育む

都市部には山や緑といった自然が乏しく、なおかつ過剰なまでの「禁止」や「規制」により、子どもが野外で遊べる環境は益々少なくなる一方だ。今では小さな頃に自然の中で走り回った経験のない若者が増え、そのまま大人になる時代になった。実は幼少期に、遊びや暮らしの場でどのような体験をしてきたかは、大人になってからの人格形成に重要な影響を及ぼすという。「生きる力」を育むための「リスク教育」をプログラム化した国内唯一の塾「アウトドア専門学童クラブ」を運営するのが「アウトドアクラブハウス」だ。アウトドア活動を通して、子どもたちの心を鍛える同クラブの中身について、代表の山崎氏に聞いた。

― 御社の事業内容を教えてください。

 子どもたちに対して「アウトドア学童クラブ」という放課後のアウトドア塾を主宰し運営しています。月曜日から土曜日で年中児から小学校高学年までのクラスがあります。

 その他、週末や祝日を中心とした野外体験プログラムの運営、企業や団体へのセミナーなどを行っています。

― アウトドア学童クラブの目的を教えてください。

 上級生には専門プログラムが多数存在しますが、初めて入校する未就学児や小学生は、まずどんどん体を「動かす」「遊ぶ」ことを学びます。それが「競い合う」「助け合う」という、言わば社会に出る前の基礎を作っていき、大人になった時に、どんなことにもめげずに向かっていける「生きる力」を育みます。自分の都合の悪いことから逃げずに挑戦する心を育み、本物の生きる力を身に付けるのです。

 そのために私たちが推奨しているのが「リスク教育」です。この「リスク」とは、単にケガや生命にかかわる「危険」の他に、「損をする」「失敗をする」など、自分にとって「都合が悪い」「自らが不利になる、困ってしまう」などの事柄を指します。そうした日常の様々なリスクから、逃げることなく向き合える自分を育むための教育を、リスク教育と位置付けています。

 アウトドアの体験には、そうしたリスクが数多く転がっています。それは単なる公園遊びでも同じです。今の学校や家庭からは、目の前に直面する困難に自分の力で立ち向かう実践教育がなかなか学べません。子供たちはアウトドアの活動を通してリスクと対峙する中で、数多くの「失敗体験」と「成功体験」を繰り返していきます。そのプロセスが、将来を見据える上で重要な「原体験」となるのです。

― 「原体験」とは何でしょうか。

 私たち大人が幼少の頃に体験し、今でも影響を及ぼしている、つまり自分の人格を形成することに繋がった体験を「原体験」といいます。

 原体験には、良い原体験と悪い原体験がありますが、当クラブでは子どもたちに良い原体験をしてもらうための様々なプログラムを提供しています。アウトドア体験や学びによる教育の場を、将来に向かって人間としての幹を太くしていくための原体験として位置付けているのです。

著名経営者

  • 株式会社スタジオジブリ

    鈴木 敏夫
  • 楽天株式会社

    三木谷 浩史
  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市
  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • テンプスタッフ株式会社

    篠原 欣子

プロフィール

  • お名前山崎 仁彰
  • お名前(ふりがな)やまざき よしあき
  • 出身東京都
  • 平均睡眠時間8時間
  • 平均起床時間6時
  • 趣味映画鑑賞、読書、アウトドア
  • 今までに訪れた国10ヵ国
  • 座右の銘完全原体験主義
  • 尊敬する歴史上の人物武田 信玄
  • 休日の過ごし方ねこ探し&鑑賞(干渉)
  • 好きな漢字一文字
  • 出身校玉川大学文学部保健体育専攻