― 事業内容を教えてください。

　資産形成・運用をお望みの顧客に対し、不動産投資の提案を行い、プランニングから実行までトータルに支援しています。具体的には、投資するべき物件の選定、金融機関の選定および融資付け、購入後の建物管理、税金対策のサポートなどです。取り扱う物件は一棟マンション・アパートを主としています。

― 2015年の設立から５年間で、すでに500棟の物件を手がけ、しかも顧客のリピート率が80％を超えていると聞きました。支持されている理由はなんですか。

　不動産投資を希望される顧客の“想い”を実現可能な計画に落とし込み、実行することを徹底しているからでしょうか。顧客の現在のプロフィールだけでなく、将来の目標やリスクの許容度をヒアリングし、時間軸に沿って目標までの道のりを提供する。それを実現するための、物件スペック・利用すべき銀行融資および、その購入するタイミングにおいて、計画性をもって資産と収益を獲得していきます。幾度となく顧客とともに議論し検討します。当社の取引事例を提示しながら不動産市場および経済情勢を踏まえ、打ち合わせを重ねて最も重要な事業計画、すなわちプランニングを決定する。それらを経て、初めて物件選定・銀行選定の動きに入り、顧客に最適な案件を組み立てます。

― 投資物件を取り扱う不動産会社のなかには、顧客の年齢と年収だけを聞いて、すぐさま「あなたなら、こちらの〇〇物件を〇○万円で返済期間〇○年のローンを組んで購入できますよ」と促すところが多いと聞いています。それとは真逆のやり方なんですね。では、どんな提案をしているのか具体的にシェアしてください。

　はい、それでは当社の成約事例をお伝えしましょう。顧客は東京都内にお住まいで大手企業にお勤めの40代男性。その方は「初めての不動産投資なので、大きな利益を得るよりもリスクをなるべく抑えたい。できれば少ない自己資金で預貯金を残せるような形で購入して、安定収入を得たい」というご要望でした。そこで私たちが最終的にご提案し、成約させていただいたのは、「さいたま市の新築アパートを、埼玉の信用金庫から融資を受けて購入する」というものでした。

　さいたま市エリアの物件にしたのは、収益性および将来的な売却を考えてのこと。物件価格は東京都内にくらべて割安である一方、資産価値は将来的に安定感があります。都心部へのアクセスがほどよく人気エリアなので、安定的かつ長期的な家賃収入を見込むことができます。一見、よさそうな東京都内の物件となると期待利回り４～５％ほど。取引させていただいた、さいたま市の物件は期待利回り８％ほどでした。

　「リスクを抑えた手堅い案件」とのご要望だからこそのご提案。これが「キャッシュは潤沢にあるからブランド力のある好立地の物件がほしい」という富裕層顧客であれば東京の千代田区や港区の案件をご紹介したことでしょう。

― 収益性という観点では、利回りのよい中古物件という選択もあったのではないでしょうか。

　ええ、物件によっては利回り10％を目指せる案件も出てきます。しかし、中古物件の場合は取引後の修繕リスク・修繕計画を事業計画のなかに組み込まなければならず、不確定要素があります。なにもなければ新築物件より高い収益を獲得し続けられる反面、修繕に対応できる自己資金やメンタルの耐性が必要となってきます。中古物件は余剰資金のある方、アクティブな投資家に向いてますね。

　今回のような顧客の場合、工務店による10年間の建物保証が付いている新築物件ですので安心ですよね。