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ニッポンの社長 > インタビュー > 理念・ビジョンを大切にする社長 > 株式会社Re-Branding 代表取締役 関根 悠太

― 関根さんが個別型の研修を行う際に重視していることはありますか。

 売れない原因やその解決策を、「本人に考えてもらうこと」ですね。私は「なにが原因だったと思うか」「どうしたら解決できると思うか」と、問いかけ続けることを意識しています。そうしないと、根深い原因がある際、本人でなければその原因にまでたどり着けませんし、解決策も本人が「腹落ち」できないと考えているからです。通常、経営者や上司、先輩がメンバーをマネジメントする際、「こうすればいい」とアドバイスを伝えがちだと思います。そのほうが手っ取り早いでしょうから。でも、本人さえ気づいていない原因がある場合、アドバイスされてもそれを本人が飲み込めないこともあるわけです。原因が根深ければ根深いほど、ヒアリングするのは時間がかかります。また、プライベートまで踏み込んだ内容をしなければならない場合、社内の人たちに話すのは抵抗があるでしょう。

 外部の存在である私なら、守秘義務もあるため話しやすいでしょうし、これまで培ってきた傾聴力があります。私は、外部の立場から「なぜ売れないのか」と悩む営業スタッフ一人ひとりの可能性を見つけて、広げる存在になりたいという想いがあるのです。

― そうした想いはどこからきているのでしょうか。

 今から思えば、私の父に対する想いが起因しているのだと思います。

 父はもともと製造系の会社を経営していたのですが、リーマン・ショックが原因で会社は破産・倒産してしまいました。父は寡黙な人間で、「俺の考えをしゃべったところで誰にも理解されない」と言っていましたが、仮に今の私の知見や能力をもって、当時の父と話せていたら、ひとりで悩む孤独だった父をひょっとしたら救えたんじゃないか、と思うことがあるのです。話を聞いてあげられたら、最悪のシナリオを避ける解決策が浮かんだかもしれませんし、少なくともひとりで悩む苦しみをやわらげられたのではないかと考えるのです。個別型の研修は集合型に比べて非効率ですし、私の研修はひとりに対して5、6時間くらいかけます。営利を優先すればもっと効率化する必要があるのでしょうが、私にはすべてを失った父のような人を二度と見たくないという想いがあります。誰も不幸になってほしくないし、可能性をあきらめて会社を辞めてほしくない。こうした想いをもった私だからこそ、誰にも負けない唯一無二の研修ができるという自負もあるのです。非効率ですが、個別型の研修にこだわり続けるのはそのためです。

著名経営者

  • 楽天株式会社

    三木谷 浩史
  • エステー株式会社

    鈴木 喬
  • 株式会社セプテーニ・ホールディングス

    七村 守
  • 株式会社IDOM(旧:株式会社ガリバーインターナショナル)

    羽鳥 兼市
  • 株式会社スタジオジブリ

    鈴木 敏夫
  • GMOインターネット株式会社

    熊谷 正寿

プロフィール

  • お名前関根 悠太
  • お名前(ふりがな)せきね ゆうた
  • 出身福島県
  • 血液型o型
  • 趣味サウナ、ゴルフ
  • 両親の職業経営者
  • 今までに訪れた国5ヵ国
  • 好きな映画ワイルドスピード
  • 好きな俳優中井 貴一さん
  • 好きなお酒の銘柄オリオンビール
  • 好きな漢字一文字