― 自社ブランドである「CRACIA」「FELIECIA」シリーズの特長について教えてください。
価値を示す項目の一つにデザインがありますが、当社の考え方は、独自のデザインをもたないことがオリジナルである、というものです。大事なのは、その街並みにいかにフィットしているかということ。街にはそれぞれ個性がありますが、その中にしっかりと溶け込んだデザインであることが重要なのです。街に溶け込んだ建物は、街がある限り永遠に愛されるという安心感を提供します。いわゆる「資産価値に忠実に」なのです。
当社では、商品のパースはマンション単体ではなく、必ず街や周辺を表現する形で作ります。費用は余分にかかりますが、そうしなければ商品の魅力を正確にお伝えすることはできないのです。また、その街に住む人の層をデータ化して、物件の性格に反映させることも大事な要素です。たとえば企業勤めのビジネスマンが多いのであれば、仕事から帰宅して得られる癒しの要素を備えた造りにします。常に入居者目線を重視して工夫することが、将来にわたり資産価値を下げないことにつながると考えています。
― 御社は設立以来、8期連続で増収増益を達成しています。好成績の裏側に位置するものは何でしょうか?
当社では、業界のリーダーを目指す中期ビジョンの中で、3つの経営テーマを掲げています。1つは売上規模と財務の健全性(ROA)。当社のROA(総資産利益率)は、業界平均が約7%のところを約15%以上で推移しています。2つめが、徹底したスコアリングで高める商品のクオリティ。3つめが、顧客の評価を業界トップに押し上げることです。そしてこの中で最も重視するのが、3つめの「お客様の評価」なのです。経常利益がいくら上がっても、それが顧客満足に結びついていかなければ意味がありません。ROAを守りながら、売上を向上させ、商品の質を追求しながら、お客様の評価を高める。それが当社のやり方です。ですから増収増益の上昇カーブも、緩やかな曲線での推移です。このことが、実は大事なコンセプトなのです。売上だけを増やすのはたやすい。しかし他の要素を重視するからこそ、売上については緩やかな曲線にならざるを得ないということです。
― 顧客満足を追求される表れでもある、「お客様の感謝の集い」について教えてください。
営業担当はもちろん、普段お客様と直接触れ合う機会の少ない管理部門の社員に、お客様への感謝の気持ちを表わす機会を作りたいと思って企画しました。これは仕分け作業をやる経理の人間から人事部採用担当まで。これまで3度実施しましたが、この集いが、当社のことをより知っていただき、新たにファンになっていただけるお客様が増えることにつながっているのを嬉しく思っています。営業はお客様とじっくり話をする場が得られることで、成長する機会になり、次の営業への活力につながります。お客様と長くお付き合いしていくという責任感も生まれます。また集いの中でお客様から、「自分たちでビジネスの勉強会やセミナーをやっているのだが、講師で来てくれないか」と頼まれて、実際にお手伝いに出かけた営業もいます。そうした新たな関係が、感謝の集いを通してお客様との間で構築できているのも嬉しい部分ですね。
私自身、この集いで営業担当とお客様が仲良くしている姿を見るのが、実は1年の中でいちばん嬉しい瞬間なんです。お客様とのやり取りを通じて従業員が普段頑張っている姿を生で見られるのは素晴らしい感動です。これは自分にとっての新たな気づきでしたね。
プロフィール
- お名前中西 聖
- お名前(ふりがな)なかにし せい
- 出身高知県
- 身長173cm
- 体重70kg
- 血液型O型
- 平均睡眠時間6時間
- 趣味ワイン
- おススメ本決断の瞬間 ジョージ・W・ブッシュ
- 家族妻
- 両親の職業経営者
- 今までに訪れた国15ヵ国
- 尊敬する人大前研一
- 尊敬する経営者スティーブジョブス
- 尊敬する歴史上の人物曹操
- 好きな食べ物イタリアン
- 好きなスポーツサッカー
- 好きな映画ショーシャンクの空に
- 飼ってるペット犬2匹