― 入社後はどんな流れで現場をまかされるようになるのでしょうか。

　クライアントに常駐するシステム支援の場合、以前は入社してすぐ現場に入り、実務を通じて先輩から学ぶのが慣例でした。今は常駐するにしろ、受託開発に携わるにしろ、一定の期間、社内で研修・教育の期間を設けています。技術的なことはもちろんですが、私の考えに共感してもらい、「この会社と一緒に成長していこう」というマインドを共有したいと思うからです。配属に関しては、なるべく本人の希望に沿うようにしたいのですが、受託開発、自社開発のプロジェクトの場合はそのときの状況にもよります。これから考えていきたいのは、常駐のシステム支援に携わる人、受託開発・自社開発に携わる人のジョブローテーション。希望を聞き、いろんな現場を体験しながら、自分がもっとも力を発揮できる場所を見つけられる仕組みも構築したい。それにはある程度の社員数が必要になるため、採用は積極的に行っていきたいと思います。

― 最後に、今後のビジョンを聞かせてください。

　社長になったとき、正直、「私に務まるのか」という不安でいっぱいでしたが、いろんな方にご協力いただきながら、大きなオフィスに移り、少しずつ人を増やすことができました。今は常駐のシステム支援の売上が全体の6割を占めていますが、受託開発、自社開発の割合が年々高まってきています。この流れを持続しながら、会社を成長させていくのが当面の目標です。「PiPit-VISION」のような他社との共同開発でうまれた製品開発には大きな意味があるし、八王子を拠点にいろんな企業とアライアンスを組み、IoTに関する開発や提案も行っていきたいと思います。今年は新たに自社製品クラウドのパッケージサービスの開発も進めている段階で、一緒に未来を切り拓く「人財」と出会いたいですね。私たちのサービスでお客様が豊かになり、私たちも豊かになる。いつかそんな会社になりたいです。