― 女性がビジネスをすることの難しさはどこにあると感じましたか。
もともと日本の女性は、ビジネスのビの字も知りません。私自身そうだったように、ビジネスの経験がほとんどなく、考えたこともないから身に着いていないし、どうやれば稼げるのかの方法を知らないんです。それなのに、分かったつもりで無謀な挑戦をする。結果は目に見えています。
私はよくライオンと羊の話をするのですが、ビジネスの世界は狩りと一緒です。男性はライオンで狩りをして生き続けています。でも女性は羊なんですよ。羊は群れて仲良くしていればえさが食べられる。そう教わって育っていますから、狩りをする必要もないし考えたこともありません。そんな羊がライオンの世界に入ると当然のように食べられてしまう。それが今のビジネス社会なんです。
私は自分が羊であるにも関わらず、勝手にライオンだと思い込んでいました。でも本当のライオンたちから見れば見事に羊のままだったのです。
ある男性経営者に指摘されました。考えていることが浅はかで、何でも鵜呑みにして思慮がない。物事には裏があることまで考えが及ばず、無知で馬鹿正直。…悔しいけれど自分でも認めざるを得ませんでした。失敗するのも当たり前と自分を見つめ直しましたね。
― その課題を解決するためにどうしたのですか。
徹底的にビジネスのことを学ぼうと思い、起業塾に入りました。教えてくれたのは男性の講師で、とても頭の良い人でした。ビジネスのノウハウや起業の知識・実践を必死に学んでいきましたが、実はその一方で、話自体はなんだか小難しい横文字が並ぶことが多くて、とても分かりにくかったんですね。
女性の受講者たちを代表して、私は講師に「もっと女性にも分かりやすく話して欲しい」とお願いしたのですが、「男も女も同じでしょう」と面倒くさそうに言われるだけ。…私は思いました。そもそも男の講師の人は、女の考え方や理解の仕方が分からない。難しいことを格好良くしゃべってくれても、私たち女性にとってはとても難解なのです。
そして、その起業塾で私が立てた計画が、今の仕事に繋がる原型になりました。つまり、女性向けにビジネスを教えたいという事業プランだったのです。
― それを自身のビジネスにしようと考えたのですね。
はい。自分が講師となってセミナーを行ってみるとすごく気持ちよくて、これがもともと自分の持っている本質であることに気づいたんです。その気づきで私は大きく変わりました。本質が自身の価値になり、ビジネスの素になることが分かったのです。
女性というのは実は自分の心の奥底に、やりたいことや才能と言えるものをもっているのですが、気付かずにいることがよくあります。自身の本質に気づいて価値を見つけることができれば、それをビジネスにして世の中に提供することができる。そのことに気づかされましたね。
そして44歳のときに、女性が女性にビジネスを教える場として「女性支援研究所」を立ち上げました。「女性が稼ぐメソッド」を体系化して、多くの女性たちに教えていこうと思ったのです。
プロフィール
- お名前山口 マキ
- お名前(ふりがな)やまぐち まき
- 出身愛知県
- 血液型A型
- 平均睡眠時間5時間
- 趣味ホテルに宿泊・読書
- 座右の銘笑う門には福来る
- 尊敬する経営者松下 幸之助
- 好きな食べ物お寿司
- 好きな言葉目の前の闇は糧と思って笑え
- 好きな歌(曲)終わりなき旅
- 思い出に残るプレゼント同志達からのバースデーケーキ
- 好きなお酒の銘柄日本酒
- 好きなお花薔薇
- 好きな漢字一文字凛