― まず活動の内容から教えてください。

　スカーフ講師とカラー＆イメージコンサルタントの2つの資格をもとに、全国のさまざまな講座や教室などに講師やインストラクターとして出向いています。決まった場所に生徒さんを集めるのではなく、私が講師として各地に出かけていくスタイルで教えています。

― 具体的にはどのようなことを教えているのですか。

　たとえばスカーフについては、全国有名百貨店のスカーフ売り場でデモンストレーションを行ったり、自治体主催のカルチャー教室やセミナー、企業やファッション業界のイベントなどで講師を担当しています。

　スカーフには色や柄、形のほかに、大きさや素材の違いがあり折り方も様々です。そしてブランドによってデザインも違います。スカーフの折り方や結び方などの基礎から、実際の多彩なアレンジまで、その人に似合う襟や首の開け方や結ぶ位置など、手軽なおしゃれに役立つ内容を実演でご紹介しています。

　同時にカラーコンサルタントとして、パーソナルカラー診断やカラーボトルカウンセリング、ファッションイメージ診断などの多角的なアドバイスも行っています。基本的な知識や色の見え方、個人に合った色を見つけるカラーコンサルティングは受講者の皆さんの関心も非常に高く、人気を集めていますね。

― スカーフアレンジメントとカラーコンサルティングを合わせた講座を実施できるのは長谷川さんの強みの部分ですね。

　そうですね。スカーフアレンジメントの資格をもつ人は全国に200人ほどいますが、カラーコンサルティングも合わせて本格的に学び、同時講座で全国的な活動をしているインストラクターは他にあまりいないと思います。

　もちろん、スカーフにおいてカラーアレンジは重要な要素ですが、似合う色がわかったからといって、コーディネートがすべてうまくいくとは限りません。その方のオリジナリティについて、顔だけではなく体型や考え方などを考慮してトータルコーディネートすることが大事。スカーフが活きるカラーコーディネートには、お客様との密接なコミュニケーションが欠かせないだけに、人と接するのが好きだという部分が私にとっての一番の強みだという気がしています。

― 講座やセミナーで教えるなかで、いつも心がけていることはありますか。

　自分が楽しいと思えることを皆さんに伝えることが大事だと考えていますね。理論だけではなく、自分の気持ちがこもっていなければ、お客様には決して伝わりません。

　そして色についても、自分のアドバイスがお客様の嗜好の幅を狭めてしまうようなことのないように注意しています。パーソナルカラー以外はダメということではなく、効果的な使い方も含めた引き立たせ方を丁寧にご説明するように心がけていますね。