― 起業された経緯について教えてください。
もともとファッションに関連した仕事をしていたわけではなく、20代は人材派遣会社で営業の仕事をしていました。結婚して出産を機に専業主婦となっていたのですが、息子の中学受験が一段落したときに、自分で何かを始めたいという想いに駆られるようになったのです。
ある日新聞を見ていたら、求人情報の別刷りが入っていて、紙面でスカーフ講師の仕事が紹介されていました。面白そうだと感じて、記事に載っていたインストラクターに電話をしたところ、日本スカーフ協会でカリキュラムを学べば資格取得が可能だと教わったのです。
すぐに協会に連絡して講座の内容を聞いたのですが、そこで受講はいったん断念してしまいました。
― どうしてですか。
家庭の事情で、住んでいる埼玉から土日に一日中都内に足を運ぶのは難しいと感じたのです。代わりに、もっと近くの場所で学べるものはないだろうかと探していたときに、カラーリストの6回講座の広告を見つけたのでした。
受講したら、本当に面白かったんですね。6回の講座が終わったあとに、先生にカラーについて続けて学べるようお願いし、気づいたらパーソナルカラーアドバイザーや色彩検定の資格を取得していました。
その後、自分がスカーフを学びたかったことを思い出し、協会にもう一度問合わせをして、今度こそスカーフ講師の資格を取得。カラーアレンジメントの資格を合わせ、双方の魅力をコラボレーションすることが自分でも面白いと思い、多くの人にこの魅力を伝えたいと考えました。
そこで、YUMIスカーフアレンジメント教室のホームページ(後にYUMI’s STYLE PALETTESに改名)を立ち上げて、活動をスタートさせたのです。
― スカーフやカラーの仕事の喜びはどのようなところに感じますか。
講座やセミナーを通じて、直接お客様の反応を感じられるところですね。スカーフの講座やカラーアドバイザーのセミナーなど、50代や60代の女性の方々も多いのですが、みなさん女子高生のように楽しい雰囲気で喜んでくださるんです。また色使いを知ることで、改めて自分の個性に気づく方もいて、そうした再発見が、心や気もちに良い影響を与えると思います。自分の好きな仕事をするなかで、それが人に喜んでもらえていると感じること、多くの人の笑顔を引き出してあげられることは大きな喜びですね。
私自身、この仕事を始めるまではスカーフを日常的に巻く習慣はありませんでした。日本ではスカーフというとフォーマルな装いというイメージがありますが、そんな固定観念にとらわれることなく、もっと気軽に普段使いのアイテムとして親しんでもらうことが私のテーマなんです。そんなおしゃれは気分を明るくしてくれ、気持ちも前向きになります。スカーフを巻いて笑顔になる方がいることが、私にとっては一番のやりがいですね。
プロフィール
- お名前長谷川 由美
- お名前(ふりがな)はせがわ ゆみ
- 出身宮城県
- 血液型AB型
- 平均起床時間4時
- 座右の銘人生に無駄はなし
- 好きな言葉一期一会
- 好きな女優オードリー・ヘップバーン
- 好きな歌(曲)「糸」「雪の華」
- 自分だけの隠れ家内緒
- 好きなお酒の銘柄ワイン
- 好きな漢字一文字凛
- 飼ってるペットポメラニアン